スマート望遠鏡DWARF miniは太陽の撮影にも使えるということで、日曜日の昼前に試してみました。
標準付属品としてこんなのが箱の中に入っていました。

これは太陽撮影用のフィルターらしく、説明書の記述としては〝NDフィルター〟となってます。これをレンズの前面に取付けると強力に減光してくれて、受光センサーを熱で傷めることなく太陽を撮影できるようで、その装着はとても簡単です。フィルター枠にはマグネットが仕込まれており、レンズの前に正しい方向で嵌るように近づければカチッと付いてくれます。装着前後の写真を下に示しておきましょう。

フィルター形状が無花果の断面みたいになってますが、これは装着前の写真を見ると分かるとおり、望遠撮影用の大きいレンズの左上に小さな広角撮影用のレンズがあり、その両方で減光が効くようになっているためです。取り外す際にはフィルター枠左下側の切欠きに指先を入れれば簡単に外れます。なお、枠のマグネットの磁力は強くはないものの、通常使用の範囲では落ちたりしないレベルのくっ付き具合でした。
フィルターを装着した本体を三脚に載せ、雲台の調整でほぼ水平状態にして経緯台モードで撮影を行いました。スマホの専用アプリを起動して自宅Wi-Fi利用でネットワーク接続後、本体底部にある水平回転可動部と鏡筒部の仰角調整可動部を手動で操作し、広角側のリアルタイム画像を見ながら大雑把に太陽を写野内へ導入しているところの画面がこちら。
次に画面右上端の
をタップするとこんな画面が現れるので〝太陽系〟をタップします。
次いで表示された選択肢から"Sun"をタップ。
そうするとこんな指示が出てきます。
NDフィルターは装着済みなので[すでに完了]をタップして先に進みます。すると次に・・・
って指示が来ますが、既に写野内に"Sun"は入っているので[追跡]をタップ。そうすると太陽像が写野の中央に捉えられるとともに追尾が始まり、こんな画面になります。
念のため[フォーカス]でAFを働かせてピント合わせをした後に撮影を開始。撮影中はこんな画面になります。
自動的に20ショット撮影してスタックしてくれるようです。ちなみに、太陽撮影では解像度が720P(1280×720ピクセル)になりましたが、中央部だけのクロップ撮影を行っているみたいです。太陽像以外の周辺部は真っ黒で不要部分になりますから、勝手に切出してくれるのはありがたいことです。
で、得られた画像(トリミングあり)がこちら。

リアルタイム画像を確認している段階からオレンジ色のイメージが映し出されていたんで、装着したのは本当にNDフィルターなのか?と疑いたくなりましたが、黒点がイイ感じで写っているのが確認できたんで、まあヨシとしておきましょう。次にこれを〝天文スタジオ〟で仕上げてもらうと・・・

黄色味の強いイメージになりました。これは初心者にはウケが良い色味なのかもしれませんが、個人的に違和感しかなく、残念ながらゴミ箱直行です。最終的に元画像をスマホに一時保存してからPCへと転送し、月・惑星の画像処理で使っているフリーウェアのRegistaxでウェーブレット変換を行って解像感を向上させた後、これまでデジイチ+望遠レンズで撮ってきた画像の色調になるべく近づくようPhotoshopでレタッチした画像がこちら。

等倍トリミングしてもデジイチの撮影画像より太陽像が小さくなったのに加え、明るさがかなり抑えめの画像になりましたけど、この方が大きい黒点の半暗部や微小黒点が見やすく、高温部である白斑も確認しやすくなった印象で、今後の記事ネタに使う太陽画像はこのプロトコルで作成していこうと思いました。
なお、この日に黒点が確認できたのは北半球のみで、目立つ黒点は2つだけでした。今月最初の週にアクティブだったフレア活動も、発生源となっていた巨大黒点が裏側に回ったことで落ち着いたみたいです。