Starlight Terrace

【注目の天文現象】 6/25日没後 木星と水星が接近

DWARF miniで撮った球状星団M14(2026/05/17)

先月から自宅ベランダにてスマート望遠鏡を使って撮り溜めていたメシエ天体の画像の続きです。
 
5/17未明にこの天体も撮影していました。
 

【M14】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間15分(15秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 自宅ベランダにて(ボートルスケール8.1)
 
へびつかい座東部にある球状星団です。光度はWikipediaによると5.73等、『天文年鑑』では7.7等と表記されており、2等ほどの開きがあります。同じへびつかい座で近くにあるM10やM12は6等台後半の光度とされていますが、実際に小型双眼鏡でそれらと見比べるとM14は結構暗く感じるので、7等台というのが妥当な気がします。望遠鏡による眼視観望では、口径10cm級に高倍率をかければ星が少しだけ分解するとされていますが、余程の好条件に恵まれないと厳しいと思われ、口径20cmでも中心部まで完全に星を分解して見るのは困難でしょう。今回の撮影結果については外側の微光星がポツポツと分解して見えますが、同一条件で撮ったM10M12の画像と比べると中心部はほぼ星雲状のイメージで、視直径も小さい感じにしか見えず寂しい写りでした。ちなみに、星の集中度による分類では12段階中の8段階と評価されており、やや疎らということになります。なお、写真で暖色系の色調に写るのがこの星団の特徴で、それは天の川に近い天域に見えることと地球からの距離が3万光年ほどと遠方にある(M10やM12の約2倍遠い)ことから、星間物質による短波長光の散乱損失が大きめになっているせいらしいです。
 

DWARF miniで撮った球状星団M10(2026/05/17)

先月から自宅ベランダにてスマート望遠鏡を使って撮り溜めていたメシエ天体の画像の続きです。
 
5/17の未明にこの天体を撮影。
 

【M10】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間15分(15秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 自宅ベランダにて(ボートルスケール8.1)
 
へびつかい座中西部にある球状星団で、1つ前の記事で取り上げたM12のすぐ傍に位置しています。Wikipediaによると光度は4.98等となっていますけど、そんなに明るい天体とは思えません。一方、『天文年鑑』では6.7等となっており、こちらの方が妥当な気がします。8×30や7×50の双眼鏡を使うと3.5°北西にあるM12と同一視野に見え、両方とも似たような明るさに見えます。星の集中度による分類では12段階評価中の7段階にランクされており、星の密集具合は中程度ということになります。口径10cmの望遠鏡+高倍率で外縁部の微光星が分解して見えますが、近くにあるM10よりも集中度が高いせいか中心部は星雲状にしか見えず、口径20cmでも星の分解具合は不十分で見え方に大差はないようです。今回の撮影結果については、やはり拡大率が不足気味という感じですが、中心部の星までそこそこ分離・確認できる印象です。前記事のM12の画像と比較すると、性状の違いがよく分かります。
 

DWARF miniで撮った球状星団M12(2026/05/10)

先月から自宅ベランダにてスマート望遠鏡を使って撮り溜めていたメシエ天体の画像を公開していきます。
 
5/10の夜、この天体を撮っていました。
 

【M12】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間15分(15秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 自宅ベランダにて(ボートルスケール8.1)
 
へびつかい座中西部にある球状星団です。光度はWikipediaでは7.68等、『天文年鑑』では6.6等となっており、存在を確認するには小型双眼鏡が最低限必要です。8×30や7×50の双眼鏡を使うと3.5°南東にあるM10と一緒に眺めることができ、夏の夜空のお手軽観望名所の1つと言えそうです。星の集中度による分類では12段階評価中の9段階にランクされていて疎らな方になります。そのせいか口径10cmの望遠鏡+中倍率で周辺の星が分解して見え、口径15cmになるとほぼ完全に分解できるとされます。今回の撮影結果については拡大率が不足気味ですけど、中心部が飽和せず結構な数の星が分離・確認できる写りで、口径3cmのレンズでここまで撮れれば上出来という感じのイメージです。
 

DWARF miniで鳥撮り(2026/06/20)

先週土曜日の昼下がりに外でチュピチュピーって賑やかな音がやたらと響いていたのでベランダに出てみると、結構な数のツバメが飛び回っていました。たまには鳥撮りでもやってみようかなんて思ったものの、あまりにもすばしっこくてデジイチ+望遠レンズで飛行中の姿をファインダー内に捉えるだけでも難しく、敢え無く断念。ところがしばらくすると2~3羽が近くの電線に止まって休憩し始めたので、せっかくならクローズアップで撮影したいなぁと思って、スマート望遠鏡DWARF miniを三脚に載せた機材を急遽セットアップ。10m以内の近距離にいた幼鳥と思われる個体を撮ったのがこちら。
 



 
いずれも巣立ってから数日以内と思われ、ふわふわの白い産毛みたいなのが目立ってました。小雨が降っていたせいか15分ほど同じところでじっとしていたお蔭で、表情だけでなく尾羽に付着した雨粒まで分かるイメージが撮れた感じ。もちろん望遠側の撮影光学系で狙いましたが、AF機能で数m程度の近距離までピントが合わせられたことにちょっと驚きました。飛んでるところも撮ってみたいですけど、画角が狭過ぎる上にAF動作が遅いので、スチル撮影は無理そうです。置きピンで動画撮影なら遠くを飛行中のシーンを捉えられるかなぁ・・・
 

今日の富士山(2026/06/22)

5日ぶりに朝撮りできました。

<今朝のアメダス最低気温>
八王子:18.7℃  富士山:3.6℃ 
 
フィリピンの東の海上を西進している台風7号が非常に強い勢力に発達したとのこと。今後は北寄りへと進路が変わり、今週半ばから週末にかけて八重山諸島~沖縄本島に接近する見込みです。土曜日以降は先般の台風6号と類似したコースを辿る可能性があり、九州・四国・本州の南岸沿いをかすめていくと梅雨前線もアクティブになって、台風接近前から東日本でも大雨になるかもしれません。皆様くれぐれもご用心ください。

DWARF miniで撮った白鳥星雲M17(2026/06/14,15)

先日(6/13夜~6/14未明)の中越方面への☆撮り遠征で、スマート望遠鏡を使って得られた最後の成果です。
 
夏に狙おうと思っていたもう1つの天体を撮影。
 

【白鳥星雲 M17】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間30分(30秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 新潟県魚沼市にて(ボートルスケール3.3)
 
いて座北部にある明るい散光星雲です。特徴のある形態から〝オメガ(Ω)星雲〟や〝白鳥星雲〟といった複数のニックネームが付いていますが、望遠鏡による眼視観望では倒立像になるせいもあり、口径数cmクラスの小型望遠鏡では湖に浮かぶ白鳥の姿が真っ先にイメージできます。口径が30cm以上の大きい望遠鏡を使うと馬蹄形に見えるらしく、ギリシャ文字の"Ω"の形が少し分かりやすくなるということです。今回の撮影結果を見ると、夜空の暗い好条件下で撮ったせいか淡い部分まで明るく描出され、白鳥や"Ω"の形状はちょっと分かり難い感じがします。ちなみに翌日(6/15)の夜に自宅付近がよく晴れていたのでベランダでも撮影してみた結果がこちら。
 

 
撮影条件は最初の画像と全く同じですが、光害の影響により背景が明るくなった分だけ機器の内部処理に違いが生じたのか、淡い部分の輝度が抑えられて逆さまになっている白鳥の姿が分かりやすくなった気がします。自分には宇宙戦艦ヤマトが敵からの攻撃に対し防禦するためのアステロイドリングを展開したシーンのように見えてしまいます。それにしてもボートルスケール8.1の悪条件下で星雲がこれほどしっかり写るとは吃驚でした。
 

DWARF miniで撮ったイーグル星雲M16(2026/06/14)

先週末の中越方面への☆撮り遠征で、スマート望遠鏡を使って得られた成果の続きです。
 
夏になったら好条件の撮影地で狙おうと思っていたこの天体も撮りました。
 

【イーグル星雲 M16】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間30分(30秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 新潟県魚沼市にて(ボートルスケール3.3)
 
へび座(尾部)にある散開星団+散光星雲の複合天体です。星雲の方の形が飛んでいる鷲に見えるということから〝イーグル星雲〟と呼ばれることが多いようです。ただ、小型双眼鏡や小口径望遠鏡で見えるのは星団の方だけで、星雲を眼視でしっかり確認するには口径30cm以上の望遠鏡の使用が望ましいです。今回は夜空の暗い場所で撮ったお蔭か、星雲のかなり淡い部分まで描出された気がします。35年以上前に望遠レンズで撮った昔の銀塩写真のイメージと比べると拡大率が違うこともあって星雲の構造が把握しやすいです。星団の星が密集しているエリアから少し南東側に棒状の暗黒星雲があり、ハッブル宇宙望遠鏡の撮影画像から〝創造の柱〟と名付けられましたが、今回の画像では微かに存在が分かる程度で、その部分に関しては拡大率不足って感じは否めません。