先週水曜日の夜、☆撮り目的で八ヶ岳東麓へ出撃。天気は上々で、ほぼ一晩中撮影に勤しむことができました。メインの機材で撮ったのは淡い天体ばかりで画像処理に難航しているので、先にスマ望で撮った成果をご紹介。
真っ先に撮った天体はコレでした。

【NGC7293】
DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
Gain60,総露出時間50分(30秒×100スタック),
天文スタジオにて自動処理,
AstroWizard,ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
長野県小海町にて(ボートルスケール4.1)
みずがめ座の南部にある大型の惑星状星雲です。その形態から〝らせん星雲〟と呼ばれており、天文ファンには比較的よく知られています。口径3cmの光学系では微細構造や外縁部の淡い部分までは捉え切れていませんが、リングの中心部と外周部の色の違いがしっかり描出され、コイル状の形態も十分把握できる写りでした。こんな姿が眼視で見えたらめっちゃ楽しいんでしょうけど、残念ながら小口径望遠鏡ではぼんやり見えるだけなので、期待して覗くとガッカリする天体の1つです。スマ望を使うと割と短時間の露光でも特徴的な形が分かるため、電子観望向きの天体という気がします。
プレセペ星団と火星のランデブー(2026/10/11)
今日の未明、双眼鏡を使うとこんなシーンが観望できました。

【プレセぺ星団に接近する火星】
DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
Gain60,総露出時間10分(15秒×20スタック×2フレーム),
天文スタジオにて自動処理,
ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
山梨県北杜市にて(ボートルスケール4.2)
かに座にあるプレセペ星団(M44)の西端に火星がやって来て、ほぼ重なって見えたのでした。所有する18×50IS双眼鏡を使って観望すると、ほぼ上の写真のように見えて楽しめました。明日の未明には星団の東寄りに火星が位置することになり、天気も割と安定しているので2日連続で両者のランデブーが観測できそうです。
DWARF miniで撮った球状星団M53(2026/07/09)
スマート望遠鏡を使って撮り溜めてきたメシエ天体の続きです。
7/9の夜、多摩川にかかる橋の袂で撮った天体の中にはこんなのもありました。

【M53】
DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
Gain60,総露出時間15分(15秒×60スタック),
天文スタジオにて自動処理,
ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
居住市内某所にて(ボートルスケール8.1)
かみのけ座の南東部にある球状星団です。光度はWikipediaによると7.79等、 『天文年鑑』では7.6等との表記があります。暗めなので肉眼では見えず、存在確認には小型低倍率双眼鏡が必要です。口径10cm級の望遠鏡を用いた高倍率観察で外周部の星が分解し始め、口径20cm級以上では数多くの星が確認できるようになります。ちなみに、星の集中度は12段階評価中の5段階で、疎密具合は中程度です。
今回の撮影結果については、星が少し分解したイメージになりましたが、大部分が星雲状で物足りなさを感じる写りでした。左下端にぼんやりと写っているのは別な球状星団NGC5053で、こちらは光度が9等台ということで微かに確認できる程度ですが、M53と同一写野に捉えられることが分かったので、いずれ空の十分暗い場所にてバランスの良いフレーミングで両者をまとめて撮ってみたいと思います。
今日の太陽(2026/10/09)
8日ぶりに太陽を撮影。

DWARF mini+付属太陽撮影用NDフィルター
Gain0,1/1000秒×20フレームスタック,
Photoshop2025にてレタッチ
北西寄りで半円形に並んだ感じの黒点群が
目に付き、そこから北に少し離れたエリア
にある2つの小黒点と合わせて顔のように
見えてしまいます。フレア活動の方は今週
に入ってからアクティブになっている模様
で、Mクラス(中規模)のフレアが4回発生
しました。
今日の富士山(2026/10/08)
今朝は雲に邪魔されることなく見えました。

<今朝のアメダス最低気温>
八王子:12.4℃ 富士山:-4.9℃
今日は二十四節気の「寒露」です。草木に降りる露が冷たく感じられるという時期にあたるそうですが、各地で今季一番の冷え込みになった模様で、ウチから最寄りの八王子アメダスの気温は12℃台まで低下し、今季最低記録を更新しました。それでも日中は好天に恵まれて夏日になる所が多くなる見込みで、当地でも予想最高気温が26℃となっています。寒暖差の激しい日が続きそうなので、体調管理に気を付けないといけませんね。
【アーカイブ】富士山五合目で流星群と彗星を狙った日(1989/08/13&14)
昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの第47弾です。
1989年8月最初の週末に続いて、次の週末も二夜連続で富士山五合目に☆撮り遠征していました。ペルセウス座流星群の極大夜がちょうど土曜日に重なり、上弦過ぎの明るめの月が邪魔になりそうだったので、ゆっくりめに出撃して夜半過ぎの頃に現地到着。電動追尾の赤道儀に標準レンズ+一眼レフカメラを搭載しただけの機材にて流星狙いの撮影を開始。最初に設定した写野はこんなエリアでした。

【おひつじ座・さんかく座・アンドロメダ座付近】
キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),絞りF2.8
露出10分×2(加算コンポジット),
タカハシ90S赤道儀にて電動追尾,
富士山富士宮口五合目にて
※PCで画像にマウスカーソルを合わせると
星座線と主要星座名・天体名が表示されます
流星の出現エリアはランダムなので、基本的にカメラをどこに向けてもイイんですけど、運よく写ってくれた際に、どの天域だったのか後で分かり易くなるようにと思って、目印になる星座や星雲星団等をフレーミングしていました。画像には局部銀河群のメンバーであるさんかく座のM33銀河やアンドロメダ大銀河M31が写ってますが、おひつじ座やアンドロメダ座が欠けた状態で写っているので、星座写真としては最低って感じのイメージである上に、目的の流星も写っていないということで、残念な結果になってしまいました。他のエリアも撮ってはみたものの、明るい流星は狙っている方向とは違う天域に出現するという運の悪さで、ペルセ群の極大夜というのに1つも捉えられずに撃沈。今になって考えると50mm標準レンズの狭い画角では捕捉率が低いのは当たり前のことであり、撮れると期待するのは愚かだったなぁーって思います。ちなみに、自分が広角レンズを入手するのはこの先5年ほど経ってからになるのでした。
さて、夜明けが近づいてきたところで観測好期を迎えている周期彗星のことが気になり、望遠レンズに交換して狙ってみたのがこちら。

【ブローセン・メトカーフ彗星(23P)】
キヤノンEF+NewFD300mmF4,絞り開放,
露出5分×2(彗星中央集光部基準加算コンポジット),
トリミングあり
※その他の撮影条件は本記事最初の画像と同じ
1週間ほど前に撮影した画像では尾の無い姿にしか見えませんでしたが、この夜は淡くて短いながら尾の伸びた姿を写せました。ちなみに、この彗星の公転周期は70.5年ということで、おそらく個人的にはこれが最後の撮影ということになるでしょう。
彗星撮影後、薄明開始を迎えたので再び標準レンズに切り換え、この星座が昇ってきたところを撮影しました。

【昇るオリオン】
キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),露出1分
※その他の撮影条件は本記事最初の写真と同じ
固定撮影でも良かったのですが、電動追尾状態で撮影したため星像が流れずに済みました。下方にはおおいぬ座のシリウスが雲の間に写っています。ここに火球クラスの流星でも入ってくれれば良かったんですけどねぇ・・・
ということで、この日はペルセウス座流星群の撮影に関しては成果無しに終わってしまいました。それがとても悔しかったのか、翌晩も懲りずに同じ場所へと出掛けていました。24枚撮りのフィルムもまだ10コマほど残りがありましたので、なるべく消化してから現像に出したいとも考えたのでしょう。
で、その二夜目にペルセウス座~ぎょしゃ座付近を狙って8コマほど撮影していった中に念願の群流星が1個だけ写ったコマがありました。それがコレです。

【ペルセウス群の流星】
キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),絞りF2.8
露出5分,タカハシ90S赤道儀にて電動追尾,
富士山富士宮口五合目にて
輻射点に近いエリアに出現したので経路が短いですが、ようやく捕捉に成功。ペルセウス座流星群に帰属される流星を捉えたのは6年ぶりのことで、諦めずに二夜連続で出撃した甲斐があったなーって思いました。
今日の富士山(2026/10/06)
早朝は完全に雲隠れ状態でしたが、8時近くになって見えてきたところを撮影。

<今朝のアメダス最低気温>
八王子:16.6℃ 富士山:3.0℃
台風27号が小笠原諸島の北東の太平洋上を北上中で、その外縁の雲が東海~南関東にかかり始めてきてますが、陸地からは逸れていく進路が予想されているので、当地において風雨が強まるようなことはまず無さそうです。一方、日本の遥か東の海上で発生していたハリケーン「ノロ」が西へと移動してきて昨日の午前中に日付変更線を越えたため肩書が変わって台風28号となり、そのまま日本列島の方向へと進んでいますが、今週末には北寄りに進路が変わるとの予想で、これも関東への影響はほとんど無さそうです。また、同じく昨日の午前中に日本の遥か南東のマーシャル諸島付近で台風29号が発生し、現時点では日本列島の方向にあたる北西へ向かっているみたいです。ただ、これも最終的には本州にあまり近づかない見込みということで、その予想が的中することを願っています。10月になってトリプル台風が発生するとはねぇ。もういい加減、打ち止めになって欲しいです。