Starlight Terrace

【注目の天文現象】 7/17宵 金星と月が接近

お世話になった天文書3-①

断捨離目的でpdf化している天文書の紹介ネタの第3弾です。
 
今回からシリーズで紹介するのは『新標準星図』(監修:広瀬秀雄,編著:中野繁,出版:地人書館)です。カバーはこんなのでした(所有品のものはボロボロなので、ネット上から借用)
 

 
初版は1967年ですが、自分が入手したのは第7版で1975年出版のものでした。タイトルのとおり、夜空に輝く星や星雲星団等の天体(太陽・月・惑星等の移動天体を除く)の位置が正確に印刷されたマップになります。購入したのは中学生の頃で、渋谷にあった五島プラネタリウムのロビー入口の近くにある売店で買ったと記憶してます。当時、月一でプラネタリウムへ一緒に行っていた同級生の1人が『最新版 全天恒星図』(誠文堂新光社刊)という星図を所有しており、似たようなモノが欲しいなぁーと思って小遣いやお年玉を貯めて購入したのでした。
全天を28図に分けて表しており、目次はこうなってます。
 

 
図番,赤経・赤緯,主な星座が表記されたシンプルなものでした。日本からは見えない南天もカバーしており、最後のNo.28の主な星座を見ると〝カメレオン〟とか〝ふうちょう〟など、馴染みの無い星座名が出てきます。で、実際の星図のページはこんな感じです。
 


 
黒と赤の二色刷りになっており、星は黒丸で表され、明るさに応じて大きさを変えてます。星雲星団も黒色表示ですが、種類ごとにマークが異なります。星名や星雲星団のカタログ番号は濃い目の赤色表記となっています。 各図番は見開きになっていますが、No.1は大きな円形の中心に天の北極があって、そのすぐ近くに北極星が位置しているのが分かります。上の方が切れてますけど、図番No.2に続きがあって、極付近は4ページで構成されているんです。そのせいか重複エリアが大きめだったりします。よく見ると二色刷りにも拘わらず緑や紫の四角が見られますが、これは自分が多色ボールペンで書き入れたもので、星雲星団のカタログ番号でも紫で囲っているのはメシエ天体で、使用していた望遠鏡(口径6.8cm屈折と13cm反射)で実際に眼視観望したものについては外側をさらに緑色で囲っていました。赤色で囲っているのはNGCカタログの番号を持つ星雲星団のうち、使用機材で観望できそうな天体でしたが、ほとんどが緑色で囲まれることなく終わったものばかりでした。
さて、目次ページをもう一度確認していただくと、図番が28までで見開きで2倍としてもページ数は2桁で終わるはずなのに何故か100超となっているのに気付かれると思います。どういうことかと言うと、星図ページの前にその図中に含まれている主要天体に関する簡単な観望ガイドが1~2ページに渡って加わっていたためなんです。その一例がこちら。
 

 
星雲星団については種類と所属星座ごとに掲載されており、学生の時代は観望が主体でしたので、見え方などの記述は短いのに的確な感じで、とても参考になりました。なお、自分の望遠鏡で見えそうなものは鉛筆を使ってカタログ番号を丸で囲み、実際に見たものは囲った丸を消しゴムで消し、番号の前に☆印を付けてました。星図ページへの多色ボールペンでの印記入も含めて、観望で自己満足に浸っていた懐かしい記録です。
 
(つづく)
 

DWARF miniで撮った球状星団M28(2026/05/29)

先月から自宅ベランダにてスマート望遠鏡を使って撮り溜めていたメシエ天体の画像の続きです。
 
5/29の未明に、この天体も撮っていました。
 

【M28】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間15分(15秒×60スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 自宅ベランダにて(ボートルスケール8.1)
 
いて座にあるアステリズム(星座とは別な目印となる特徴的な星の並び)として知られている〝ティーポット〟を形作る星のうち、天辺にあたる〝カウスボレアリス〟(いて座λ星)の傍にある球状星団です。光度はWikipediaによると6.8等、『天文年鑑』では7.3等となっており、双眼鏡を使わないと存在確認が難しいです。8×30や7×50の双眼鏡を使うと約3°東北東にある球状星団M22と同一視野に見え、どちらも星雲状にしか見えませんが、M28は暗くて小さいのでM22より見劣りがします。地球からの距離が18000光年ほどと比較的遠方にあるのに加え、天の川が濃いめの天域に位置しているので星間物質による減光もあるのでしょう。なお、星の集中度による分類では12段階評価中の4段階とされ、星の密集具合は高めの部類に入ります。そのせいか眼視観望では口径30cmクラスの大きめの望遠鏡をもってしても星の分解は不十分で、外側の微光星が少し確認できる程度とされます。
今回の撮影結果については中央集光の強いイメージとなりましたが、視直径が小さめなため拡大率不足のせいもあって全体的に星雲状という印象で、確認できる微光星はあるものの天の川の糠星と区別がつかない感じの写りでした。
 

DWARF miniで撮った散開星団M25(2026/05/29)

先々月から自宅ベランダにてスマート望遠鏡を使って撮り溜めていたメシエ天体の画像の続きです。
 
5/29の未明に、この天体を撮影していました。
 

【M25】
 DWARF mini EQ(赤道儀)モード,天文フィルター使用,
 Gain60,総露出時間5分(15秒×20スタック),
 天文スタジオにて自動処理,
 ステライメージ10,Photoshop2025にてレタッチ,
 自宅ベランダにて(ボートルスケール8.1)
 
いて座の北部にある散開星団です。光度はWikipediaによると4.6等、『天文年鑑』では6.5等となっており、星座ビノで存在確認できる明るさです。視直径は40′とされ、満月サイズより大きいことになります。口径3~5cmの小型低倍率双眼鏡にて観望すると10~15個ほどの星が分散した様子が分かり意外と楽しめます。望遠鏡による眼視観望では5~6cmの小口径クラスでも上下2段に分離したような星列がよく分かり、口径10cmになると50個程度の星が確認できるようになりますが、さらに大きい口径の望遠鏡では倍率をかなり低くしないと星団らしさが損なわれてしまい興味が薄れる感じです。ちなみに星の密集度による散開星団の分類では5段階評価中の2段階ということで、疎らな方になります。
今回の撮影結果については明るくて大きい星団であることがよく分かり、数十個レベルの構成星がほぼ分解したイメージになったように思います。露光量を抑え気味にしたので、バックの天の川の微光星が目立たずに済み、望遠鏡で覗いた際に見える姿に近い感じになったかもしれません。
 

今日の太陽(2026/07/15)

1週間ぶりに太陽を撮影。


DWARF mini+付属太陽撮影用NDフィルター
Gain0,1/1000秒×20フレームスタック,
Photoshop2025にてレタッチ
 
中くらいのサイズの黒点が東西両端に1つ
ずつ確認できますが、全体としては寂しい
印象の太陽面でした。ここ数日間では12日
にMクラスのフレアが1回発生した模様で、
活動はややアクティブという状況でした。

今日の富士山(2026/07/14)

今朝はこの時期にしては割とクリアに見えました。

<今朝のアメダス最低気温>
八王子:22.0℃  富士山:3.9℃ 
 
今日の当地は薄雲の多い空模様ですが日差しが強く、昨日の予想どおり暑くなりそうです。八王子アメダスでは8時台に気温が30℃を超えました。このペースで気温が上がっていくと猛暑日になる可能性が非常に高いです。梅雨が明けたかのような天気は明後日の午前中くらいまで続きそうですが、2週間予報をチェックすると今週末から来週末まで☔マーク付きの日が多く、平年より梅雨明けが遅めになる可能性も出てきました。悪天候でも気温だけは高めで真夏日が連発しそうなので、高温多湿による熱中症には十分気を付ける必要がありそうです。

今日の富士山(2026/07/13)

曇り空で日差しがほとんど無い上に霞んでますが、笠雲のかかった姿が見えました。

<今朝のアメダス最低気温>
八王子:23.6℃  富士山:3.5℃ 
 
昨日は四国で「梅雨明けしたとみられる」との発表がありました。九州南部がまだ明けていないのが不思議ですけど、明後日までには発表されると予想されています。東海と関東甲信も今週中には梅雨明けが発表されそうな状況で、そうなると平年より早めということになります。八王子アメダスの最高気温は7/8から昨日まで5日連続で30℃超となっており、今日も真夏日になる見込みですが、明日からは暑さのレベルが上がりそうで、当地では最高気温が36℃まで上昇すると予想されています。熱中症対策もレベルアップしないといけませんね。

ICQの明るい彗星ランキングが更新

久々にICQ(国際彗星季報)のwebサイト内にある明るく観測された彗星のランキングを覗いてみたら、Skjellerup -Maristany(シェレルップ・マリスタニー)という彗星が何と第2位に初登場していました。そんな名前の彗星が最近話題になっていたかなぁ?って思って認識符号を見たら"C/1927 X1"となってます。この彗星は99年も前にマイナス6等まで明るくなった彗星だそうで、昼間に太陽を遮蔽することで眼視観測できたみたいです。そんな伝説級の大彗星を何で今になって加えたのか疑問ですが、いつの間にかランキング集計期間が1935年以降から1926年以降に変更されたことにより順位に変動が生じたというわけです(下記リンク先参照)。
 
www.icq.eps.harvard.edu 
おそらく1926年から昨年までだとちょうど100年間ということでキリの良い期間にしたってことなんでしょう。トップ10には前述のC/1927 X1が入ったことで、C/2002 V1 (NEAT)が11位に落ちてしまいましたが、2003年2月にかなり明るく観測されたのが記憶に残っています。
 

【ニート彗星 (C/2002 V1) 2003/02/06 18:16】
 ペンタックス100SDUF(F4)+ニコンNewFM2,
 タカハシEM-200赤道儀にて恒星時追尾,

 フジカラーSUPERIA1600,2分×7コマ加算,
 トリミングあり,山梨県大和村にて

 
上位の変動はそれだけでしたが、下位までチェックすると、24位にC/1931 P1 (Ryves)が、53位に歴史が古めの短周期彗星である7P(Pons-Winnecke)の1927年の回帰時が新たに加わったのが分かりました。
一方、最近出現した彗星としては、昨年の秋に明るく観測されたレモン彗星(C/2025 A6 Lemmon)が最大光度3.7等で52位にランクインしていました。リストアップされるには地上において4等より明るく観測されたことが条件なので、割とギリギリに近い光度だったみたいです。