Starlight Terrace

【注目の天文現象】 土星が観測好期

【アーカイブ】初めて西伊豆方面へ☆撮り遠征した日(1987/01/03) ー 星団撮影編 ー

昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの第34弾です。
 
初の西伊豆方面遠征の続きになります。
サンヨン望遠レンズでいろんな散開星団も撮ってました。まずはおおいぬ座にあるこの星団。
 

【M41】
 キヤノンEF+NewFD300mmF4,フジカラーHR1600(ASA/ISO1600),
 絞り開放,露出10分,タカハシ90S赤道儀にて電動追尾,
 静岡県西伊豆町某所にて
 
シリウスの南に位置していて、光度4.5等と明るいので肉眼で存在が分かると言う人もいます。視直径は38'で、満月より大きい広がりを持つせいか、300mmの焦点距離でもそこそこ大きく写ってくれました。
 
次はとも座北東部にあるこの星団ペアを撮影。
 

【M46&M47】
 ※撮影条件は最初の写真と同じ
 
大型の散開星団が2つ並んでおり、北天のペルセウス座にある有名なh-χ(エイチ-カイ)二重星団に対して〝南天二重星団〟と呼ばれることがあります。左側のM46は約6等と少し暗いですが、望遠鏡で覗くと粒よりの星が100個以上集まった姿が楽しめます。一方、右寄りのM47は約4.5等で肉眼でも存在が分かり、構成している星は明るめのものが多いですが、星数は約50個とM46より少ないです。写真では2つの性状の違いがハッキリ分かります。M47のすぐ北(上)には、小さいですがもう1つの散開星団NGC2423が写っているのも確認できます。
 
さらに天頂付近まで昇っていたこの星団も撮影。
 

【M35】
 ※撮影条件は最初の写真と同じ
 
ふたご座の兄・カストルの足元にある大型の散開星団で、これも空の暗い所では肉眼で存在が分かるほどの光度があります。視直径は28'ということで、満月に近い大きさです。この写真程度の拡大率では分かりませんが、望遠鏡で覗いた場合、星の配列が〝八の字〟とか〝逆くの字〟に見えたりします。
 
ということで、メシエ・カタログに登録されている散開星団は大型で明るいものが多く、銀塩フィルムでも写りの良いものばかりで撮り甲斐がありました。でも、これらの撮影後にいくつか狙った別な種類の天体は300mm望遠レンズでは像が小さくて、お粗末なイメージしか得られないのでした。
(つづく)