4/30の☆撮り遠征における最後の撮影成果です。
この夜、M108銀河に続いてM109銀河を撮ったので、その流れからすると次のターゲットは・・・
【M106銀河】
ZWO ASI585MC+タカハシε-180EDC+エクステンダー,
F4.3,Gain252,アイダス社HEUIB-Ⅱフィルター,
総露出時間72分(6分×12コマ加算コンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
Digital Photo Professionalにて現像,
ステライメージ10,Photoshop2025にて処理,
トリミングあり,山梨県北杜市にて
M110ではなく、番号逆戻りのM106なのでした。ちなみにM110は秋に見やすいアンドロメダ大銀河に寄り添っている伴銀河で、この季節には撮影し難い天体です。
さて、M106はりょうけん座にある銀河で、先に撮影したM108やM109と比べると明るくて視直径も大きいです。眼視では7×50(対物レンズ径5cmで倍率7倍)程度の手で持てるレベルの双眼鏡でも存在が確認でき、口径8~10cmの望遠鏡では細長く伸びた姿が見え始め、口径15~20cm級になると南北に伸びた2本の腕が観察できるようになります。但し、どの部分も無彩色な感じにしか見えず、中心部と腕の部分との色の違いや赤い星雲の存在などは写真でないと認識できません。
今回の撮影結果は、中心部からやや外側のエリアで暗黒部による斑模様が確認でき、南北に伸びた腕の端っこにHⅡ領域の赤ポチも写ってくれたので、まずまずの仕上がりになったような気がします。ただ、外周の淡い部分の描出が物足りない感じで、もっと撮影枚数を稼がないとダメですね。
で、いつものようにコンポジット直後のfitsファイル画像(ASIFitsViewでオートホワイトバランスとオートストレッチをoffにした画像)を最後に晒しておきましょう↓
この日撮影した3天体の中では一番明るいので、この段階でも割と明瞭な写りでした。